2020/08/12 21:32



  • 松本城with高山植物
  • サイズ  30×30㎝
  • 素材   黒色渋紙 阿波和紙 画仙紙
  • 製作年月 2020/8

三部作の最後の作品ができました‼阿波和紙を背景に使った切り絵です。
金銀入り阿波和紙を赤白黒と三色購入、白色の姫路城はすんなり決まり赤色金閣寺はそれなりに決まり最後の黒色!松本城は苦戦しました…。

結構、魂が抜かれた気分です(笑)


お城の相方を高山植物にしたわけで、繊細を選んだのは自分なわけですが、ま、細かいこと!
途中で何回か放りだしそうになりました。
私はデザインとなる対象物のことをかなり調べるのですが
松本城は面白かったですね。
屋根ひとつとっても、ん?なんじゃこりゃ?という瓦があって調べてみたら捨て瓦。雪が多い地方になると建物がつぶれないように捨て瓦で補強。それがまたお洒落に見えてはぶくことができないのです。結局切ってしまって余計細かくなるし。
姫路城は白鷺城、松本城はカラス城と呼ばれていますが、あの黒い正体は!!!
黒く塗られた壁の板なのです。松煙を柿渋に混ぜた渋墨が塗られているそうです。もちろん松本城は国宝。漆で上塗りされていますがあの黒色は墨色。どうりで男前城。



そして石落とし・矢狭間(やはざま)・鉄砲挟間(てっぽうはざま)→矢や鉄砲をうったり鉄砲する窓
などなど歴史満載。こんなところから石落とされて当たったら痛いだろうなとか勝手に想像する次第です(^^

そして!松本城を囲んでいるのはお花♡高山植物のエーデルワイスとオオカサモチです。
ブロッコリーや桜ではございませぬ。
高山植物も霧ヶ峰や王ヶ頭で見て感動したわけですがヒョロヒョロの美しさなので省くことができなくて、省いたら一年草になってしまう…と思い切ってきったらどんどん細かくなってしまいました。

エーデルワイス↓↓



オオカサモチ↓↓


どっしりしたお城と繊細なお花のパートナー。
お部屋にいかがでしょうか。


切り絵師 千鶴chizuru